これから済む物件を探すなら、契約を決める前に下見をすることが大切です。そして、誰と下見に行くかがポイントになります。
下見の重要性は、間取りや写真だけで分からない点に気が付いたり、実際に暮らす状況がイメージ出来る点にあります。また、人によって物件のチェックポイントが異なるので、身近な人を連れて一緒に見て回ることがおすすめです。
少なくとも1人は不動産業者のスタッフで、他にも客観的な意見をもらうことが出来る、友人知人を誘うことが必要です。可能であれば、家族や友人を1人以上連れ立つのが理想的で、異なるポイントを見ながら意見交換することが効果的です。
床や壁の状態を見る
では、物件に出向いて何を見るかですが、ポイントは床や壁の状態に加えて、窓も確認することが良いといえます。床は新しい入居者が入る前に、管理会社によってコーティングし直されますが、中には剥がして塗り直す工程を省略している場合もあるので、予め確認しておいた方が安心です。
一方の壁は、壁紙が需要のある建築資材ですが、注意点は壁紙自体ではなく、その下の下地や見えない部分にあります。下見時に問題がなくても、冬に外気の冷たさが壁を伝わったり、室内外の温度差がはっきりする物件では、壁や壁紙に結露が発生してしまいます。
結露は集まり水滴に変化するので、カビが喜ぶ条件になりますから、湿度が高く温度差が起こる時に問題が生じやすくなります。壁に触れて外気に近い温度を感じる場合は、室内の温度条件が変化した時、結露が発生する確率は高まると考えられます。
また、下見は注意点だけではなく、解決策が提示されているか否かも確認する機会になります。例え欠点のある物件でも、管理会社が対応や対処を行っていれば、十分に安心して暮らせる場所になり得ます。
つまり下見で建物の良し悪しを確認するなら、悪い点を先に洗い出した上で、効果的な対処が行われているか確認することが最大の注意点です。誰と見に行くかは、重要かつ欠かせない要点ですが、役割分担で見て回る部分を事前に割り当てておいたり、時間が許す限り細かくチェックことが役立ちます。
管理会社は主に、見える高さにある部分を優先的に修復したり、空調設備や建築資材で隠れる部分は後回しにしがちです。物件に自信のある不動産業者のスタッフであれば、厳しい質問にも真摯に応えるものなので、質問を用意してから現地に出向くのも大切です。
窓のない部屋は、換気が行き届かず部屋自体が劣化しやすいので、管理が行き届いているか先に確認すると部屋全体の基本的な状況が分かります。普段はどの程度のペースで管理をしているか、具体的な管理内容等も質問のポイントなので、一緒に見て回りながら知りたい内容を質問すると良いでしょう。
スタッフの対応が曖昧なら、室内の管理が行き届いていない恐れであったり、詳しい情報を持っていない可能性が高まります。下見をする希望者と一緒に行動するスタッフなので、必要な情報を持っていることは不可欠ですし、対応が中途半端なら顧客を軽視している疑念が生じます。
勿論、完璧に答えられる人は限られるので、基本的な質問に対して、明確な答えが得られるか確認することがポイントです。 誰と見に行くかは、建物の大きさや規模によって違いますが、必須なのは不動産業者のスタッフが最低1人と、他に家族か友人を2人以上誘うことが条件です。
誰と行くかを選ぶ時に家族を連れ立つ理由は、一緒に住む人であれば、厳しい目線でチェックしてくれるという点にあります。友人の誰と行くかは自由ですが、家族と共に行動を行えば、客観的な意見が得られるので魅力になります。
準備の注意点としては、後から再確認出来るカメラやメモ帳を持参して、室内の状態であったり、屋外の写真を撮影することが一つにあります。メモに質問内容と回答を記しておけば、後で意見がすれ違う心配はなくなり、注意点の再確認も簡単になります。